今、若年層を中心にしたレコード・ブームが生じております。
それで、(レコードを家で聴きたい)、ということから、オーディオに興味をもつ若者も増えてきています。
そうした若者を中心に、オーディオ歴24年の筆者が、僭越ながらオーディオ・コンポーネントの組合せの入門編を
アドバイスさせていただきます。
1・音の決め手は、スピーカー
21世紀に入ってから、海外製の小型スピーカーの発達ぶりには驚くべきものがあります。
例えば、部屋が8畳くらいであったなら、小型スピーカーでも音の臨場感では大型スピーカーに引けを
取らないものが多数あります。
中でも筆者がお勧めする小型スピーカーは、モニター・オーディオのシルバー2。
メーカー名がモニター・スピーカーですが、モニター・ライクなところが全くなく、極めてミュージカリティに、
音楽を朗々と鳴らすスピーカーです。
周波数帯域は、上が何と、35KHZまで伸びていますので、レコードを鳴らすには打ってつけのスピーカーと
言えるでしょう。
能率は、小型スピーカーの宿命で87dbと低いのですが、下に記すアンプを使えば、このスピーカーは文句なしに
歌いまくります。
2・安くて音の良いプリメイン・アンプ
筆者は、トライオードのTRV―88SEをお勧めします。
本機は、出力管にKT88を4本使用しており、45Wのパワーを得ています。
トランジスター・アンプならば、150W~180Wくらいのものに匹敵します。
S/比は90dbで、十分と言えます。
真空管アンプは、その真空管の歪みが自然に音楽に同化しますので、音楽をより楽しいものにしてくれるのです。
3・音の入り口は大事、SACDプレーヤー
上記のスピーカーとアンプに合うSACDプレーヤーとしては、マランツのSA8005となります。
SA8005は、ニュートラルな音が特徴で、音の入り口ではあまり色づけをしたくないことから本機にします。
また、SA8005は、ネットワーク・オーディオにも対応しています。
4・アナログ・プレーヤー
はい。お待ちかねのアナログ・プレーヤーには、DENONのDP―1300MKⅡにしたいと思います。
DENONは、1970年代からDD(ダイレクト・ドライブ)プレーヤーの傑作を多数、つくり出してきたメーカー。
そうしたことから、信頼性は抜群です。
5・フォノアンプ
アンプのTRV―88SEにはPhono入力がないことから、フォノアンプを用意します。
そこでお勧めの製品は、フェーズメーションのEA200。
DP―1300MKⅡから本機を経由して、ライン・ケーブルでTRV―88SEのライン入力につなげれば、
レコードを大いに楽しむことが可能です。
筆者の従姉の息子が、社会人3年目になり、本格オーディオを買いたい、となり、筆者は上京して、
その息子とともに東京のオーディオ店で、あれやこれやと試してみて、上記5つの組合せとなりました。
私は、オーディオ試聴の際のCDとして、ジェフ・ベックの『Live at Ronnie Scott’s』、アルゲリッチ・ピアノ、
ラヴィノヴィチ指揮の『ショパン/ピアノ協奏曲1番』、グレース・マーヤの『Last Live at Dug』を持参して聴きました。
ジェフ・ベックの『Live at Ronnie Scott’s』の「Cause We’ve Ended as Lovers」において、繊細なジェフのギターが、
空を切りさき、誇張がなく鋭敏に、されど、耳に突き刺さることなく、楽しく聴けました。
バス・ドラム、ベースの臨場感も十分で、全体の音がピラミッド・バランスを形成していました。
アルゲリッチ・ピアノ、ラヴィノヴィチ指揮の『ショパン/ピアノ協奏曲1番』では、アルゲリッチの速いパッセージが
見事に表出され、オーケストラの音の波がとても素晴らしかったことが印象的でした。
グレース・マーヤの『Last Live at Dug』では、マーヤさんのボーカルが余りにも素晴らしく、
マーヤさんの口元までが描写されているようで、大いにうなりました。
気になるお値段は、上記の機器だけで、約690,000円で、スピーカー・スタンド、ケーブル等々込みでの
総額が約800,000円でした。
筆者は最初に、1992年にJBLの4312XPとともに、オーディオ機器、一式を導入したのですが、
その時の支払い総額は約1,100,000円でした。
しかし、筆者が初めて導入したオーディオ機器より、上記のオーディオ機器の方が、はるかに良い音がしました。
筆者は、今の若者をうらやましく思います。
ところで、上記の機器一式をもっと安く買う方法を教えましょう。
それは、中古でそろえることです。
全てが現行機種ですが、中古品として出回っているので、それをゲットするという作戦です。
6・フロアー型のスピーカーがほしい方に向けて~JBL・S3100
次に、フロアー型のスピーカーの方がいい、という方には、JBLのS3100をお勧めします。
15インチ・ウーファーにコンプレッション・ドライバー+ホーンの伝統のJBLで、確か1994年発売だった記憶があります。
15インチ・ウーファーだけあって、バス・ドラム、ベース、オーケストラの低音部の表現、分離感が申しぶんなく、
生きのいい低音を楽しむことが可能です。
また、中高域はコンプレッション・ドライバー+ホーンであることから、音のトランジェント感が素晴らしく、
(これぞ、ジムラン!)、というサウンドを楽しめます。
中古しかありませんが、中古相場は、約300,000円です。
そして、スピーカーをJBL・S3100にしたならば、アンプはマッキントッシュにしたいと思います。
そこで、お勧めは、MA6800。
筆者は昔、MA6800を使用していたからよく分かるのですが、アウトプット・トランスを搭載しているが故に、
本物の「マッキン・サウンド」が聴けます。
1970年代~80年代には、(ジャズを鳴らすには、JBLとマッキン!)、と言われていましたが、
ジャズとの相性は抜群で、その上、ロックもクラシックもOKという万能コンビとして愛用されていたのです。
MA6800は、豪快さと繊細さを兼ね備えた素晴らしいプリメイン・アンプでした。
ガラス・パネルに豪華なイルミネーションが視覚的に良く、所有する喜びを与えてくれます。
中古の相場は、約250,000円のようです。
以上、だいぶ駆け足でオーディオ初心者のためのコンポーネントの組合せを記してきましたが、
オーディオというものには、本当に素晴らしい夢があります。
そんな素晴らしいオーディオをレコードが好きな、ロック、ジャズが好きな若者の多くに趣味にしてほしいと、
筆者は強く願います。
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◆元大手レコード会社16年勤務
◆元某大型輸入盤店でバイヤー歴20年
◆レコード卸ほか輸出入業歴18年
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