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【出張買取】マヌー・チャオのレコード買取いたしました。

2025/04/27

【出張買取レポート】いま関西を駆け抜けるレコードバイヤー、当店店長の一日

「家の奥から“スペイン語とフランス語が入り混じったジャケット”がどっさり出てきてね。これ、捨てるには惜しいんです」
そんなお電話をいただいたのは金曜の夕方。写真を拝見すると、そこには 90 年代 EU プレスの マヌー・チャオ――しかも初回ラベルがちらほら。店長の血が騒がないわけがありません。

翌朝、私は大阪市内の住宅街へハンドルを握りました。車載のナビが示す到着予定時刻は 013:30。道すがらカーオーディオに流したのは『Próxima Estación: Esperanza』。コーラスの〈オエー エーエオー〉が耳に残り、自然とアクセルに力が入ります。


◆ レコード棚は旅の地図

ご依頼主さまは 60 代のコレクター。「若い頃にヨーロッパへバックパッカーで渡り、現地のレコード店で買いあさった」というだけあり、お部屋には旅の匂いが漂っていました。ラベルを一枚めくるたび、スペイン語の帯、ベルギーの販売シール、フランスの輸入ステッカー……。レコード棚は、まるでご本人が歩いてきた地図のよう。

今回お譲りいただいた主な作品は下記の通りです(あくまで一例です)。金額は伏せますが、どれも“次へ繋ぎたい”と思わせる逸品ばかりでした。

  • Clandestino ヨーロッパ初回プレス
  • Próxima Estación: Esperanza EU オリジナル
  • Radio Bemba Sound System ライブ 2LP
  • Clandestino 国内盤・帯/ライナー完全付属
  • King of the Bongo(前身バンド Mano Negra 時代)フランス盤

どの盤も盤面はしっとりとした輝きを失わず、ジャケット角はピンと張ったまま。コツコツと磨き、立てて保管し、適度な湿度で守られていたことが一目で分かります。盤質チェックの合間、お客様が語ってくださる旅の思い出がなんとも味わい深く、査定というより音楽談義の座談会のような時間になりました。


◆ “査定”より“橋渡し”が好きだから

当店がこだわるのは「買い取る」以上に「届ける」こと。
マヌー・チャオのレコードは、ワールドミュージックやレゲエ DJ がいま最も探しているアイテムのひとつです。とくに 1998 年『Clandestino』EU 初回はプレス数が少なく、状態良好な個体は年々減少。マニアの間では“出会えたら即キープすべき盤”として知られています。

だからこそ、私たちは盤にまつわる“小さなストーリー”まで丁寧に次のオーナーへ伝える準備をします。帯の色が違う理由、カタログ番号の末尾に刻まれた “BAM” の意味、当時のストリート・ムーブメント……。そうした背景があってこそ、レコードはただのプラスチックではなく、“旅を続ける文化”になると信じています。


◆ レコード以外も、ぜんぶまとめて OK

今回のお宅では、レコードのほかにこうしたアイテムも査定・お引き取りしました。

  • オーディオ機器:Technics のターンテーブル、ELAC のスピーカー、真空管フォノイコ
  • CD・DVD:マヌー・チャオ公式ライブ DVD、WOMAD コンピレーション CD
  • 楽器/エフェクター:Gibson J-45、BOSS CE-2、Electro-Harmonix Big Muff
  • 書籍:『ラテン・ロック探訪』初版帯付、フェスティバル・パンフレット
  • 記念品:Barcelona ’04 ツアー T シャツ、スタッフパス、直筆サイン入りリストバンド

「一度の査定でここまで見てもらえるなら助かる」と言っていただけたのが何よりのご褒美。専門スタッフが動作確認から梱包まで行うので、ご依頼主さまは指先ひとつ動かさずにすべて完結します。


◆ 遺品整理・生前整理・コレクター卒業──背中をそっと押すお手伝い

レコードは“思い出のカタチ”でもあります。処分には勇気が要る。だからこそ当店は三つの姿勢を大切にしています。

  1. ヒアリングを省かない
    盤ひとつひとつに宿るストーリーを伺い、手放す理由や心配を共有します。
  2. 再生の未来を提示する
    次のリスナーがどんな人か、どんな場所で鳴るのか。可能な限りイメージをお伝えします。
  3. 値段が付かない盤でも尊重
    深いキズや反りで再販不可のものは無料引き取りへ。素材リサイクルや試聴用に活用し、“ゴミ”にはしません。

今回も、数枚の廉価再発盤がありましたが「どうか捨てずに活かしてください」とのご要望に応え、無料引取→資源循環ルートまたは無料ワゴンにてご自由にお持ち帰りください、にてお客様の手へと。


◆ 出張エリアとフットワーク

  • 大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山――関西全府県なら出張費 0 円
  • ご予約最短 即日訪問
  • 大量・高額コレクションは 日本全国 へ伺います(買取予想金額 50 万円~かつレコード枚数200枚以上)

買取のご依頼は遠慮なくご相談ください。


◆ さいごに

マヌー・チャオは旅の音楽、越境の音楽。
レコードも同じく、所有者を渡り歩いて響き方を変えていきます。倉庫や押し入れで眠り続けるより、今この瞬間にも “次の耳” が待っているかもしれません。

もしあなたのもとに 「いつか聴くかも」としまい込んだ盤 があれば、私たちに声を掛けてください。査定という名の旅支度を整え、レコードたちを次のステージへ案内いたします。

音楽を愛する人の物語が、またひとつ次へ繋がりますように。


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