プリンスの記事

音機館ロック大阪|追悼、天才・音楽のイノベーター、プリンス

先日、プリンスが死去しました。57歳の若さでした。余りに突然の出来事ゆえ、しばし呆然とし、
そして悲しんだプリンス・ファン、音楽ファンが多いことでしょう。

ここでは、プリンスの何が偉大で、音楽界にどのような業績を残したのかを記したいと思います。

prince1枚目

1・「プリンス」とは何か。

プリンスというミュージシャンは、その音楽様式において、簡単にブラック・ミュージックと
ひとくくりに出来るものではありません。

何故なら彼の音楽様式は、ファンク、ソウル、モータウン、ブルース、ロック、ジャズの混合体だからです。

それ故に、プリンスの音楽は単純にブラック・ミュージックととらえるのではなく、「プリンス」、
と言う1つの音楽ジャンルと認識する必要があります。

音楽史を紐といても、マイルス・デイヴィス、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、そして、
プリンスしか自分自身の音楽を1つの音楽ジャンルに形成したミュージシャンはいないのです。

そして、プリンスと言いますと、そのラディカルな才能で過激に音楽をつくることで有名でしたが、
彼はジョニ・ミッチェルやレッド・ツェッペリンの大ファンであることから、繊細さを音楽に付随させ、
さらに音楽で光と陰を見事に描写させることを得意としていました。

また、プリンスに関して、意外に見落とされがちなことに、かなり非凡なギタリストであった、
と言うことがあります。

ともかく、「プリンス」とは、プリンスという1つの音楽ジャンルを形成したミュージシャンで
あることをご認識していただきたく思います。

2・ラディカルな才能で革新的なアルバムを多数つくり上げ、ミュージック・シーンを牽引

プリンスは、初期の頃からラディカルな才能でアルバムをつくっていましたが、そのラディカルさが
見事にまとまって出来上がったアルバムが、1982年リリースの『1999』。

そして、そのラディカルさが見事に昇華され、大衆性をもったアルバムが、1984年リリースの『Purple Rain』です。

purple rain

この『Purple Rain』でプリンスは、大ブレイクを果たしました。

1980年代に入るや否や、ポピュラー音楽シーンは、極一部を除けば、音楽面での新たなボキャブラリーが
出つくし、停滞期に入りました。

そこにプリンスが『Purple Rain』でポピュラー音楽シーンに大きな風穴をあけ、音楽面での新たなボキャブラリーで、
停滞していたポップ・ミュージックを大きく前進させたのです。

この『Purple Rain』では、プリンスがもつラディカルな才能がとても分かりやすく提示されており、
最初の「Let’s Go Crazy」からラストの「Purple Rain」まで、一気呵成に聴かせてしまいます。

ラスト曲の「Purple Rain」を泣きながら聴いたファンは、きっと多いことでしょう。余りにも感動的です。

プリンスがもっていた音楽面での新たなボキャブラリーとは、音楽における新たな技術革新(イノベーション)であり、
プリンスはその音楽的イノベーションでポップ・ミュージックを大きく前進させたのです。

そして、プリンスはその後、音楽的イノベーターとして、ポップ・ミュージックを大きく牽引していきます。

アルバム、『Around the World in a Day』、『Parade』、『Sign of the Times』……と。

3・プリンスの変化・進化過程をあらかじめ予見していた作品、『The Black Album』

ラディカルな才能を大きな武器に快進撃を続け、ポップ・ミュージックを大きく前進させてきたプリンス。

しかし、『Sign of the Times』と同じ1987年にレコーディングされたアルバムがお蔵入りになりました。

sign of the time

このアルバムは、『The Black Album』と呼ばれ、何でも海賊盤が出回り、それが多数、売れたのだそうです。

ところが、1994年に『Come』がリリースされた後に、その『The Black Album』が突如、リリースされました。

この『The Black Album』を聴いた筆者は、びっくり仰天。

何故なら、『The Black Album』には、『Lovesexy』から『Come』に至るまでのプリンスの音楽変化・
進化の要素が全てつまっていたからです。

あくまでも推測ですが、1987年に『The Black Album』をつくったプリンス自身が大きなとまどいを覚え、
お蔵入りにし、その後、『Come』に至るまでの流れにおいて、プリンスが客観的に、『The Black Album』に
『Lovesexy』から『Come』までの自分の音楽変化・進化の要素があったことを自覚したからこそ、
『The Black Album』のリリースに踏み切ったのだと思われます。

『Come』と言うアルバムも至高の傑作アルバムなのですが、その『Come』までの変化・進化要素を凝縮した
『The Black Album』を聴けば、プリンスが真の天才であることを疑う余地はまったくないと言えるでしょう。

4・プリンスのラディカルさを支えたものは何か

prince live

音楽的イノベーションを有し、ポップ・ミュージックそのものを長年にわたって牽引してきたプリンス。

それは、余りにもラディカルでした。

プリンスの偉大さとは、余りあるラディカルな才能をもち、音楽的イノベーターとして存在していたことにあります。

そして、そのプリンスが音楽界に残した業績とは、ラディカルな才能で革新的なアルバムを多数つくり上げ、
ミュージック・シーンを牽引してきたことです。

それでは、そのプリンスのラディカルさを支えたものは何か、と言うことになります。

陳腐な言葉で恐縮なのですが、それは「表現者としての狂気」、でしょう。

音楽のジャンルを問わず、偉大なミュージシャンを思い浮かべてみて下さい。

マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、ヘルベルト・フォン・カラヤン、
マルタ・アルゲリッチ、ダヴィッド・オイストラフ、ジョン・レノン、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ。

皆が皆、その才能の頂点においては、狂気の人でした。

マルタ・アルゲリッチは、まだ現役ですが、巨大な狂気を秘めています。

そうしたことから、プリンスも狂気の人だったのです。

そして、その狂気がプリンスのラディカルさを支えていました。

マイルス・デイヴィスやレッド・ツェッペリンの再来が現れないように、プリンスの再来も現れないことでしょう。

最後に、筆者はプリンスに、この様に申し上げたいと思います。

(長い間、素晴らしい音楽を届けてくれてありがとう、プリンス)
(文 葛西唯史)

 


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◆元大手レコード会社16年勤務
◆元某大型輸入盤店でバイヤー歴20年
◆レコード卸ほか輸出入業歴18年

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