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音機館ロック|猥雑なグルーブ感いっぱいの70年代エアロスミス

2016/08/4

1977(昭和52)年に日本で「ロック御三家」と呼ばれていたクイーン、キッス、エアロスミス。クイーン、
キッスと来ましたので、今回はエアロスミスです。
エアロスミスと言えば、先日、スティーブン・タイラーが解散することを表明しましたが、それが事実であるならば寂しくなります。
70年代に紆余曲折はあったものの、オリジナル・メンバーで長きにわたって頑張っていたのですから。
ところで、若い世代のエアロ・ファンで、1987年以降の復活エアロは好きだが、70年代は好きじゃない、
と言う人もいるらしいので、本稿をお読み頂いて、再度、70年代エアロスミスを聴いて下されば幸いです。
70年代エアロがあるからこそ、87年以降の復活エアロがあるからです。

1・『Rocks』に至るまでのエアロスミス

Aerosmith_rocks

エアロスミスは1973年にデビューをしましたが、その音楽的ルーツは極めて明確でした。
先ず、ヤード・バーズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン等々のブリティッシュ・ロックに大きな影響を受けています。
第2に、自国のブルースにも大きな影響を受けています。
第3に、ジェームス・ブラウンを筆頭にしたファンクにも大きな影響を受けています。
その3つの要素が大きく、また、いささか乱暴な形で、『Aerosmith』、『Get Your Wings』、
『Toys in the Attic』の曲に反映されています。
そして、エアロスミスの場合、ツイン・リード・ギターな訳ですが、ドラムスとベースに2本のギターを乗せるやり方は、
ローリング・ストーンズよりも知能犯的でした。
かなり、凝っているのです。そして、それらの上で扇情的に暴れ回るスティーブン・タイラーのボーカル。
そこから生み出されたものは、猥雑なグルーブ感でした。えげつないグルーブ感、と言っても良いでしょう。
そうです。上記3つの要素と上述のバンド・スタイルから生み出された猥雑なグルーブ感こそが、
70年代エアロスミスの武器であり、最大の魅力でした。
また、『Get Your Wings』からプロデューサーにジャック・ダグラスを迎えたのですが、ダグラスは、
ライブにおけるエアロスミスの猥雑なグルーブ感を如何にスタジオ盤で再現するのかを目標としました。
そのジャック・ダグラスの目的が達成されたアルバムが、『Rocks』です。
2・『Rocks』

Aerosmith_rocks2
エアロスミスは前作、『Toys in the Attic』がビルボードで11位に上り、大成功を収め、ツアーでもトリを務め、
ポンティアック・シルバー・ドームでは記録的な観客を動員しました。
そして、バンドとジャック・ダグラスは『Rocks』で大勝負に出ました。この『Rocks』が成功すれば、
エアロスミスは全米を制覇するからです。
この『Rocks』のレコーディングは、スタジオではなく、巨大な倉庫で行われました。
自然な残響音をジャック・ダグラスは録りたかったのです。
結果として、オープニングの「Back in the Saddle」から猥雑なグルーブ感に満ち溢れたエアロスミス・サウンドが炸裂し、
全9曲を一気呵成に聴かせてしまいます。
なるほど、確かに『Rocks』には、それまでの3作にはあった「Dream On」、「Same Old Song and Dance」、
「Toys in the Attic」、「Walk This Way」の様なキャッチーな楽曲はありません。
しかし、キャッチーな楽曲がないからこそ、ハードなロックンロール曲、全9曲を一気呵成に聴かせてしまうことに成功しています。
とにかく、この『Rocks』は、ジャック・ダグラスの意図が花開いたエアロスミス・サウンドが聴けることから、
優秀なオーディオ機器で、そしてレコードで聴いてほしく願います。
3・『Draw the Line』

Aerosmith_draw

1977(昭和52)年には初来日公演を大成功させたエアロスミス。エアロスミスは5枚目のレコーディングに臨みました。
アメリカにはお城はないはずですが、またジャック・ダグラスが自然な残響音を録りたいことから、
日本では、「お城でレコーディングされた」と報道されていました。
お城説はともかく、自然なエコー感が録られていて、筆者はとてもカッコイイ、サウンドだと思います。
ただ、この時期、バンド内ではどうしようもない薬物問題が生じていました。
また、スティーブンとジョー・ペリーの間に軋轢が生じました。
ですが、筆者は、小学6年生の1978(昭和53)年1月に本作を聴いたのですが、猥雑なグルーブ感がピークに達した
カッコ良さを感じて驚愕したものです。
露骨にファンクを意識した「Get it Up」の様な佳曲もあれば、「Kings and Queens」の様なブリティッシュ・ロック的な曲もあり、
発売当初、日本では大騒ぎ。オリコンでも9位に上る大ヒット。
この『Draw the Line』は、バラエティに富みながらも全9曲を一気呵成に聴かせてしまう力をもっています。
是非、優秀なオーディオ機器で、また、レコードでこの『Draw the Line』を聴いてみて下さい。
4・『Live Bootleg』

Aerosmith_boot

『Draw the Line』以降、エアロスミスは、ライブ・バンドとして押しも押されぬ地位を獲得し、カリフォルニア・ジャム他の
フェスティバルでトリを務めました。
そして、エアロスミスは『Live Bootleg』を制作し、発売した訳ですが、このアルバム、筆者が選ぶロックの名ライブ・アルバム5枚を
行おうものならば必ず入れる、必殺のライブ・アルバム。
とにかくお行儀のいい演奏を選んで収録したはずなのに、「それでこれかい!」、と、先ず大笑いをします。
そして、その上で、「カッコイイ~!」、となってしまうのです。
エアロスミスはテクニックを聴かせるバンドではないし、むしろテクニックを放棄し、猥雑なグルーブ感を
目いっぱい音の塊として聴かせるバンドなのですが、それが『Live Bootleg』では、スピーカーを破らんばかりに音が飛び出してきます。
この『Live Bootleg』も、是非、優秀なオーディオ機器で、そしてレコードで聴いてみて下さい。
5・終わりに

Aerosmith_end

筆者は、『Rocks』でも『Draw the Line』でも『Live Bootleg』でも、優秀なオーディオ機器で、レコードで聴いてほしい旨、
記しましたが、それは以下の理由からです。
上記3枚のエアロスミス・サウンドは、レッド・ツェッペリン同様に、「(バンドの)音の質感を聴かせる」ものだからです。
こうした音の質感を聴かせるアルバムは、やはり、優秀なオーディオ機器で、レコードで聴きますと、
サウンド全体を大きく捉えられるものなのです。
ジャック・ダグラスが如何に緻密にエアロスミス・サウンドをつくっていたかが、良くお分かり頂けるものと思います。
筆者は、エアロスミスには、解散してほしくなく思います。

(文 葛西唯史)


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◆元大手レコード会社16年勤務
◆元某大型輸入盤店でバイヤー歴20年
◆レコード卸ほか輸出入業歴18年

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