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ロック界を牽引した地獄からの使者、キッス,The KISS

2016/07/19

はい。今回はロックでキッスを取り上げます。
小学6年生の筆者を1977(昭和52)年にロックの世界に誘ったバンドです。1977(昭和52)年には、
日本で、クイーン、キッス、エアロスミスが「ロック御三家」とされていたのです。
90年代の半ばくらいにオリジナル・メンバーで再度、メイクを施してから第2期・キッス黄金時代を迎えたことを
ご承知の方は多いものと思われます。

kissmembers

1・キッス、初来日時の大騒動

本来、バンドが登場した頃の音楽事情とかを先ず、記すべきかと思うのですが、特にないのです、残念ながら。
その代わりに、キッスが1977(昭和52)年に初来日をした際の日本での大騒動を生き証人として記します。
まあ、ともかく、あの派手なメイクとコスチューム、火を吹く・血を吐く・ギターを燃やすetc・・・・・・
のステージが大きな話題になったのですが、それ以上に、キャッチーで解りやすいキッスの楽曲群も大評判になっていました。
それで、キッスが日本武道館初夜のライブを行ったら、翌日のスポーツ新聞でライブの模様が大きく取り上げられ、
果ては一般週刊雑誌までもがライブの模様を載せました。
そして、あろうことか、篠山紀信が撮影したライブの写真を中心にH系雑誌の増刊号として発売されました。
あの篠山紀信、撮影ですよ。
ともかく筆者は、キッス以降の来日外タレをつぶさに見てきましたが、キッスの様に大騒ぎになったのは、
1990(平成2)年3月のローリング・ストーンズ、初来日公演だけでしょう。いや、とにかくすごかったのです。
また、NHKが武道館ライブの模様をシューティングし、『ヤング・ミュージック・ショー』で放送したのですが、
視聴率が高く、同年秋には再放送がなされました。
先に、キャッチーで解りやすいキッスの楽曲群と書きましたが、これがキッスの大きなファクターでした。
小学6年生の少年を虜にしたのですから。
クイーンも解りやすかったのですが、解りやすさの質が異なっていました。
クイーンの場合、あの歌謡メロ。キッスの場合、キャッチーでポップな曲。そう言う違いでした。
ただ、キッスって、ヨーロッパで人気がなかったのです。クイーンと逆ですね。

2・キッスが大ブレイクを果たした、『Alive!』

KISSALIVE

キッスは1973年にデビューをしましたが、人気が出ず、煮詰まったバンド側は唯一(?)人気があったデトロイトでの
ライブの模様を収め、『Alive!』としてリリース。
これが大ヒットをし、全米でゴールド・ディスクを獲得しました。
本来、ロックのアルバム紹介と言った場合、ライブ・アルバムは御法度かと思うのですが、本作はバンド初期のベスト・アルバムを
担っていることから、お許し頂きたく願います。
ともかく、この『Alive!』はカッコイイ!
ライブ・バンドとしてのキッスの模様のドキュメンタリー・アルバムです。
聴衆も大いに盛り上がっており、会場の熱気が十分に伝わってきます。
キッスは、残念ながらノー・テク・バンドなので、アドリブは全然なく、例えばエース・フレイリーのギター・プレイは全てお約束。
でも、キッスはそれでいいのです。
アドリブ・プレイが出来ないから、逆にライブでも曲がコンパクトにまとまり、キッスの楽曲を生きさせるのですから。
筆者は、ピーター・クリスがリード・ボーカルを取る、「Black Diamond」が大好きです。
ですが、邦題の『地獄の狂獣』とは、何なのでしょう・・・・・・?

3・キッス、スタジオ盤の最高傑作、『Destroyer』

kissDestroyer

これも邦題が何故、『地獄の軍団』になるのか、筆者は小学6年生の時に謎に思っていました。
邦題はさておき、『Alive!』が売れたキッスは、このアルバムの制作に力を注ぎました。
このアルバムが失敗したら、キッスは一発屋で終わってしまうからです。
ですが、プロデューサーにボブ・エズリンを迎え、ボブもキッスも頑張り、本作は大成功を収めました。
アルバムの冒頭を飾る「Detroit Rock City」を筆頭に、今日までライブで演奏される曲が数多く入っています。
あと、特に書くことはないので、筆者の思い出話を記します。
筆者が中学3年生の際の音楽授業の夏休みの課題として、クラス、2人1組となって、曲は自由ですが、
「2人1組での演奏、または歌う」というものが出されました。
それで筆者はエレキ・ギターを持っていた友人と組み、夏休み明けの音楽授業で筆者がエレキ・ギターを弾き、
「Detroit Rock City」をやったのです。
アンプの代わりに音楽室のステレオの“マイク”にシールドをつないで、歪み系エフェクターと共に、
ステレオのスピーカーからギターの音を出したのです。
筆者は、大スターになりました。
ところが、授業が終わると担任教師が音楽室の前に立っており、筆者は担任に連れられ、校長室に連れて行かれ、校長から説教をされました。
最後に校長と担任が、「あのな、ロックやエレキ・ギターなんて今だけの流行で、20年後には消えて無くなっているぞ!」、と言いました。
むかっ腹が立った筆者は、大きな声で言い返しました。
「30年後には、レッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、ビートルズは、ロックのクラシックとなって聴かれ続けています!
エレキ・ギターだって盛んです!」、と。
筆者が中学3年生だったのは、1980(昭和55)年。さて、20年後、30年後に正しかったのはどちらでしょうか。
筆者は、敵を牙突で倒した斎藤一(漫画『るろうに剣心』)の様に、くわえ煙草をしながら言います。「この阿呆どもが」。

4・キッス、『Alive Ⅱ』

kissalive2

このアルバムも『Destroyer』とその後の2枚のベスト・アルバムの要素を担っています。
やっぱり、ロックは、ライブ・アルバムがカッコイイのが最高です。
もう、オープニングの「Detroit Rock City」からカッコイイったらありゃしない。
「Makin’ Love」も「Love Gun」も「I Stole Your Love」もライブならではのカッコ良さ。
「Beth」には泣けます。
レコードで言うD面には新たなスタジオ録音曲が入っており、これが駄作ばかりなのが難ですが、
A面~C面だけでも買って聴く価値が十分にあります。

5・終わりに

クイーンもそうですが、キッスも音楽(あるいはサウンド)について、分析をするところってないんですよ。
でも、それでいいと筆者は思います。
例え、クイーン同様に、子ども向けロックであっても、懐メロ状態でたまに聴きますと、遠い少年の日々に帰ることが出来る、
楽しいロックなのですから、キッスは。

(文 葛西唯史)


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